大手企業で新商品やサービスを開発するとき、
「品質保証はどうする?」
こんな言葉がよく聞かれます。

品質保証を分解


日本品質管理学会では品質保証を以下のように定義しています。

「社会のニーズを満たすことを確実にし、確認し、実証するために、組織が行う体系的活動」

ちょっとよく分からないですよねw

一方、みなさんがよく聞かれる品質管理は、以下のように定義されています。
「品質保証を効果的かつ効率的に達成するための活動」

簡単にいうと「品質管理という個別活動の集合体≒品質保証」です。
品質保証は品質管理という個別の活動があって初めて成り立つことだけ覚えておいてください。

品質管理の「管理」とは?


次に品質管理の「管理」に注目したいと思います。
みなさんも「管理」という言葉を日常的に使用すると思いますが、
品質保証の世界でいう「管理」はみなさんの理解と少し違うかもしれません。

例えば、「この部屋は空調設備を使用して20℃で管理しています」
製造所監査ではよく聞く言葉です。

これを品質保証の人間が聞くと、
「空調設備は定期的に清掃、メンテナンスが実施され、正しく動作していることを確認しています。また実際に部屋の中が20℃になっているか、常時あるいは定期的に計測し、記録に残しています」と理解します。

品質保証の世界では「検証」まで行うことを「管理」と言います。
※ISOという国際基準での解釈です。

検証を行っていない場合は「空調設備を20℃設定にしています」というのが正解です。

一番言いたいこと


おそらく普通の感覚だと「そこまでする?」と感じると思います。

そうなんです!「管理」は手間がかかるんです。

「手間がかかる=お金がかかる」ということです。

品質管理を厳しくするのは簡単です。
一方、費用はどんどん膨らみます。

みなさん自分が担当する商品に何かあったら、心配でしょう。
一方で、全体を俯瞰した時に

「この商品の品質管理にどこまでお金をかける価値があるか?」

をよく考えて頂きたいんです。
それが「経営者視点で考える」ということだと思います。

顧客視点で考えるのは、基本です。
一方、顧客視点の意味をはき違えるとお金がいくらあっても足りません。

「選択と集中」

限られたお金をどこに配分するか?
この意識があれば、品質管理にかける費用は自然と決まると思います。

最後に、日本は、不確実性の回避が高い文化なので、少しでも不安なことがあれば止めてくれる人はたくさんいます。
ですので、マーケッターや開発者は暴走するくらいでちょうどいいです。
それをなんとかするのも、品質保証の仕事ですから。

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