メンバーシップ型 vs ジョブ型

終身雇用、新卒一括採用、年功序列に基づく評価といった戦後の日本型経営(いわゆるメンバーシップ型雇用)は限界だとずいぶん前から言われていました。

それがコロナの影響もあり、本格的にジョブ型雇用へ移行する企業が増えているようです。

私は、正直今の日本にジョブ型雇用が定着するとは思っていません。
仮に定着したとしても、何年、あるいは何十年も先の話だと思っています。

メンバーシップ型とジョブ型


簡単に言うと、こうです。

メンバーシップ型:人に仕事を割り当てる

ジョブ型:仕事に人を割り当てる

新卒で入社する場合は、ほぼ全員メンバーシップ型雇用だと思います。
ひとまず入社して、あとは会社都合で仕事や勤務地を割り当てられます。

一方、中途でキャリア採用された方は、深い専門知識と即戦力を期待されたジョブ型雇用が大半だと思います。
この場合は、入社前に職務内容、ポジション、報酬、勤務地等をお互いに入念に確認します。

ジョブ型が定着しない理由


私が考える理由はいくつかありますが、ここでは1つだけ共有します。

「メンバーシップ型で生きてきた人は、特定の専門分野をもっていない人が多い」

これはその人が悪いのではなく、メンバーシップ型はスペシャリストを育てるより、会社を広く知る(社内)ジェネラリストを育てることに力を注ぐ仕組みだからです。

ある日突然、専門知識を持ったジョブ型と言われても、多くの人は困惑すると思います。体に染みついた組織文化を変えることは容易ではありません。
※他にもたくさん理由はありますが、興味のある方はお問合せください。
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日本が目指す姿


では、結局どうすればよいのか?

私はジョブ型かメンバーシップ型かに拘らず、
各自が思う幸せな生き方を実践できる会社を目指せばよいと思っています。


給料は少なくて良いので、週休3日が良い人

専門分野を極めるため、数社掛け持ちで働きたい人

メンバーシップ型の働き方が合っている人

どれも正解だと思います。

今後は、こういった多様性を上手くコントロールできた企業が成長し、さらに優秀な人を集めていくのは間違いないと思います。

ジョブ型と聞くとアメリカが頭に浮かぶ人も多いと思いますが、日本とアメリカでは多くの前提が違います。
日本は世界を意識しつつ、日本らしいあり方を模索していけば良いと思います。

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