ダメな品質保証10の特徴

品質保証に取り組みたいけど、誰にお願いすればよいか分からないという声をよく聞きます。

ここでは、使えない品質保証を見抜けるようダメな品質保証の特徴を10個あげてみます。

 

1.とにかくルールを厳しくする

厳しくするのは簡単です。

だれでもできますし、否定するのも難しい場合が多いです。

本当に優秀な人は「ルールを緩める方法」を提案できます。

ルールを緩めるためには、様々な知識・経験・リスクアセスメント・調整等が必要になるので、優秀な人しかできません。

またなんでも厳しくするのが品質保証の仕事と思っている人や暇になるとルールを厳しくする人も多いので、そういった人たちに騙されないようにしてください。

 

2.必要以上に手順を作りたがる

手順を明文化することは非常に大事です。

一方で、手順の明文化にこだわりすぎて、複雑になった結果、手順が形骸化している組織は多々あります。

手順は必要なものだけ、シンプルに作ればよいです。

また同時に手順の改定方法を決めておく必要があります。

 

3.お客さま目線を振りかざす

お客さま目線は全ての基本ですが、要注意な言葉です。

「お客さま目線だとこの設計や表示ではダメ だ」というのは、コスト・納期等を勘案しなければ、誰でも言えます。そして開発ができないというと、最後は開発の決定に任せますというパターンです。

こんな品質保証なら要りませんよね。

「お客さま目線だとこの設計や表示ではダメだから、こう修正すればOKになる」と提案し、責任までとるのが優秀な品質保証です。

 

4.品質保証以外の知識が少ない

品質保証は脇役です。

主役である経営、開発、マーケティング等をサポートするのが仕事です。

にもかかわらず、社内顧客である彼らの仕事や共通言語を知らない品質保証が本当に多いです。

お客さまのことを知らない品質保証に良い仕事ができるはずがありません。

 

5.仕事はやりたいことをする

品質保証は脇役です。

脇役が仕事を選ぶのですか?

品質保証はやりたいことではなく、関係者がやって欲しいことをするべきです。

仕事は与えられるものと思っている人には、理解できない考え方です。

 

6・正解を探す

規制業界では、行政が詳細なルールや判断基準を用意してくれていますが、通常は正解はなく自分たちで仮説をたて、検証していきます。

どこかに正解が落ちているかのように必死で探す品質保証は、特に新規事業には向いていません。

 

7.難しいとよく言う

完全に思考停止です。

粛々と最も実現可能性の高い方法を模索するのが、品質保証の仕事です。

 

8.役職がないからできない

決める立場にないから、決められないという人は、役職があっても決められません。

役職がついても個人の能力は変わりません。

自分の能力不足を役職のせいにしているだけです。

また品質保証の業務は会社全体に関わるため、ポジションパワーで動かせる人はほとんどいません。

 

9.重点思考が苦手

品質保証の仕事の1つがルール作りです。

ルールはなるべく全てをカバーできて、かつシンプルなのが理想ですが、なかなか難しいです。

ですので、通常は重点思考で達成したいことに優先順位をつけ、優先順位が低いものは無視することもあります。

このとき、例外ばかり上げてルールの不完全さをアピールする人には要注意です。

業務が進まなくなります。

 

10.定性表現が多い

品質保証の仕事は全て定量化するのが基本です。

「多い、少ない」といった言葉を使う品質保証は要注意です。

判断をいれず「100、1000」といった事実を共有するのが品質保証の基本スタンスです。

 

他にもまだまだありますが、このあたりをおさえておくだけでも、費用対効果の高い優秀な品質保証スペシャリストとめぐりあうことができると思います。

参考になれば幸いです。

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