乳酸菌が引き起こす食品リコールの実態

毎日リコール情報を確認することが日課になっているA&H Company代表の河相です。

本日は、食品のリコールの中でも、少し変わった案件を紹介、解説します

乳酸菌が原因のリコール

出典はこちら↓です。

乳酸菌は、ヨーグルトなどの発酵食品等に幅広く利用されている善玉菌として、みなさん良い印象をもっているのではないでしょうか?

たしかに人間にとって非常に有用な菌なのですが、食品工場においては、やっかいな菌でもあるんです。

乳酸菌による品質劣化

乳酸菌が肉や野菜に付着して繁殖すると、食材を腐敗させてしまいます。

密閉されている容器や包装の場合は、乳酸菌が作り出したガスによって、パンパンに膨張したりします。

漬物の汁が白濁する、肉からすっぱい嫌な臭いがする、こういった身近な事例も乳酸菌が原因です。

 

原因が分かっているなら、対策は簡単。。と言いたいのですが、乳酸菌は以下の特徴を持っています。

  1. グラム陽性菌でどこにでも存在する。もちろん食品工場にもいます。
  2. 低温でも増殖できる。
  3. 酸素がなくても増殖できる。
  4. 酸に強い。

これだけすればOK!といった決めてとなる対策がありません。

ですので、乳酸菌を「つけない、増やさない」といった地道な一般衛生管理が重要になってきます。

まとめ

乳酸菌対策といった一般衛生管理は、これといった定型がなく、工場ごとに取り組む内容は異なります。

何から手を付けたら良いか分からず、途方にくれている企業さまがいらっしゃれば、いつでも気軽にお声掛けください。

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