組織を変えるために、熱意より必要な唯一のこと

結論から言います

リーダーが組織を変えるために、熱い想いを社員や部下にいくら語っても、残念ながら、何も変わりません

必要なことは「アクションプラン」です

具体的なアクションプランが必要な理由

簡単です

組織の全員がリーダーと同じ熱い想いを持っているわけではないからです

  1. 仕事に生きがいを感じている人
  2. 組織を変えたいと思っている人
  3. 生きていくためにお金が必要だから仕方なく働いている人

色々な人がいます

同じ組織で働いていても、各自の夢、やりたいこと、理想、それらにかける想いはバラバラです

リーダーの想いを熱くメンバーに語れば語るほど、メンバーの心は離れていきます

まずはこの事実を受け入れましょう

熱意に代わる方法

リーダーと同じ熱意をメンバー全員に共有することは不可能です

では、どうするか?

メンバーに具体的なアクションプランを指示しましょう

やって欲しいことを具体的に共有するだけです

ここでのポイントは一過性の業務命令ではなく、ルーチンワークに組み込まれるような業務命令です

業務を「習慣化」させることで、徐々に熱い想いが育ってくることもあります

 

ここで私が話していることは、当たり前すぎるくらい当たり前のことです

  1. 目的を明確にする
  2. 達成したいことを具体的に定義する
  3. そのためのアクションを決める
  4. 全メンバーで実行する

通常の業務と同じです

熱意はスパイス程度です

私の失敗談

30代前半、私は仕事に燃えていて、理想の経営、組織などを実現するため、周囲の人に熱く語りかけ、実行に移していました

この頃の私を振り返ると、

完全に熱意の押し売りです

加えて、

働いているからには、みんな私と同じように高い志をもっているはず

という間違った思い込みです

最初の頃は良かったのですが、次第に周囲の人がついてこられなくなったことを実感しました

私が自分のことしか考えていないので、当たり前ですね

当時の私にアドバイスできるなら、

暑苦しい想いを語る前に、みんなの話をもっと聞け!

と言いたいです

 

もう一点

この頃に気づいたことがあります

重要なことは、

「熱意より基本的なテクニック」ということです

伝え方、伝える内容、時代の流れ、お金や物・情報の動き、過去の情報、現時点の制約条件、雇用形態などの周辺知識・スキルがない状態での提案は、誰も聞いてくれません

テクニックに想いをのせることが重要です

熱い想いだけで走ることが許されるのは学生までです

具体的な運用のアドバイス

熱意よりアクションプラン、テクニックと述べましたが、熱意が無駄ということではなく、むしろ非常に重要です

一方、全メンバーに同量の熱意を共有させることは無理なので、あなたと同じかそれ以上に熱い想いをもっているメンバーだけを選抜して、熱意を共有しましょう

彼らは優秀な伝道師になります

メンバー選別の際は、

色々な層のメンバーを選抜しましょう

いわゆる優秀なメンバーだけを選抜すると、熱意のある層とない層の溝が深くなります

優秀ではないけど、熱意があって、熱意のない人の想いを理解できる人がいると、非常に良いコーディネーターとして活躍します

本日の問いかけ

リーダーの熱苦しい想いを強要していませんか?

熱意という名の根性論に逃げていませんか?

  1. 人はみんな違う
  2. 人の価値観に良いも悪いもない

一度、見直してみると、色々な改革が音をたてて動き始めると思いますよ

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