卒業式、入学式のシーズンになると、
「この時期に聞きたい曲!」といった特集をよく見かけますね♪
卒業ソングの定番、Radwimpsの「正解」にこんな歌詞があります
「こたえがある問いばかり教わってきたよ」
「この先に出会うどんな友とも 分かち合え…」勇気をもらったり、泣けたり、癒されたり…、この歌詞をチェックしてみて!人の心…
若者に響く歌詞
いや、でも当たり前だよ
勉強って思考の訓練だから
今回は、勉強の目的、勉強の成果である学歴について独自の見解をお届けします
勉強の目的
勉強の目的は大きく2つ
1つ目は、教養を身につけること
2つ目は、頭の使い方を身につけること
教養を身につける
みなさんが、話していて楽しいと感じる時は、どんなときですか?
重要な要素は、
誰と話しているか?
何を話しているか?
の2つだと思います
好きな人、尊敬する人と話している時は、もちろん楽しいですよね
一方で、好きでも尊敬もしてないけど、話していて楽しい人、色んな人から好かれる人っていませんか?
こういう人は、話題が豊富なんです
自分で語ることもできるし、相手が話したい話題に乗ることもできる
これが「教養」です
教養を身につけるには、既に体系化されている勉強を利用するのが、効率がいいです
特に国語、経済、歴史系は、教養に直結しますね
頭の使い方を身につける
学校で習った因数分解はいつ使うの?
働きだして使うことないよね?
これは勉強の2つ目の目的である「頭の使い方を身につける」を完全に勘違いしている典型的な例です
頭の使い方=具体化抽象化スキルです
因数分解を使う仕事なんてそうそうありません
因数分解を例に説明
因数分解は、以下のように共通項を見つけ出し、カッコでまとめて、スッキリさせることです
X²+5X+6=(X+2)(X+3)
これはいわゆるグルーピングと言われるテクニックです
様々な事象から共通していることを探しだし、
「要は〇〇ということですよね?」
と抽象化することで、複雑な事象をシンプルに理解して、課題解決を容易にします
学校で勉強する因数分解は、この訓練です
訓練なので、もちろん答えはあります
答えを出すことが目的ではなく、答えにたどり着くプロセス=頭の使い方を鍛えるのが目的です
日常生活を例に説明
パートナーが「あれはダメ、これもダメ」と言ってきた場合を想像してみてください
言われた側は、どうすればいいんたろう?と考えます
このとき「パートナーは要は〇〇がダメなんだ」と理解して、あなたは気をつけるよう努力します
これがグルーピングです
そして、「あれはダメだったから、これも多分ダメだな」と予想するようになります
具体例をグルーピングして、いったん抽象化し、そこから別の具体例を予測するという具体化抽象化スキルです
題材が因数分解か身近な話題かの違いだけで、やっていることは同じです
流行りのプログラミング
小学生や中学生の間で、プログラミング教育が流行っています
これも具体化抽象化訓練の1つで、やっていることは因数分解と同じです
まずはプログラム全体をイメージして、細部を作っていきます
無駄なコードを書かないように、まとめられるコードはまとめてスッキリさせます
細部を作っては、全体が適切に動作するか?の確認の繰り返しです
加えて、プログラミングの場合は、ロジカルシンキングも鍛えられます
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、物事を細かく分解する考え方です
理解しやすいよう例を使って説明します
例えば、「売上をもっとあげよう!」という指示があったとします
売上を上げるだと、漠然としているので、売上を分解してみます
売上
売上=客数✕客単価
客数をもっと細かくしてみます
売上=(新規顧客+既存顧客−流出顧客)✕客単価
こうすれば、新規顧客を増やすのか、既存顧客の離脱を防ぐのか、流出顧客を減らすのか、打ち手が分かりやすくなります
これもやっていることは、因数分解と同じです
数字か言葉かの違いだけです
ちなみに、売上の式のように、誰にでも使いやすく、分かりやすくすることをモデリングと言います
一般化や概念化という表現もします
まさに学校で習う公式ですね
日本の学校教育は本当にレベルが高いです
学歴が示すもの
ここまで読んで頂いた人は、既にお分かりかと思いますが、
- 学歴が良い≒頭の使い方についてよく訓練されている
- 取引先との商談でも恥ずかしくない教養がある
と判断されやすくなります
もちろん外れることはありますが、大企業で必要とされる各種能力とは相性が良いため、1つの目安として長年、重宝されています
個人的な経験でも、やはり学歴が低いと、事務処理能力、具体化抽象化スキル、教養の低い人が多く、バカの壁の存在を感じます
このバカの壁のラインが、関西だと関関同立、関東だとGMARCHあたりになり、1つの目安になっているのかなと思います
よくある意見
私は学歴至上主義者ではないですし、受験勉強も無駄だと思っている人間ですが、以下の主張を聞くと、この主張自体が頭の悪さを物語っているなと正直感じます
学歴が全てではない
>当たり前です。1つの指標で全てを評価できるわけがありません。頭の使い方を知らない人は、自分の処理能力の限界を超えると、極端に簡素化し、自分が解釈できるよう都合よく物事を変える傾向があります
学歴と社会人としての能力は関係ない
>起業する、肉体労働をする、アスリートになる等なら、あまり関係ないかもしれません。一方、いわゆる大企業で働きたいなら、学歴がないと、スタートラインにすら、なかなか立たせてもらえません
学歴がなくても、仕事ができる人はいる
>優秀な大学に行かなかった、行けなかったを混同してます。仕事ができる人は、元々頭がいいので、どこでも学べます。むしろ早くから、ビジネスを始めて、実践で学ぶのが最短です
本日の問いかけ
勉強の本当の意味、目的が理解できましたか?
学校では教えてくれなかったかもしれませんが、今からでも大丈夫です!
何歳になっても、夢をもって前向きに生きましょう✨
Never too late.