組織でルールを作成する目的は、様々です。
無駄な作業をなくしたい。
標準化したい。
みんなの考え方を揃えたい。などなど
状況に応じて作成されます。
もちろん、ルールを作成するとそれに従う必要があります。
こういった状況でよく聞かれるのが、
ルールと違うからできません。
ルールでは●●することになっています。などなど
たしかに正しいような気がしますが、本当にそうでしょうか?
ルールを守ることは手段であって、目的ではありません。
ですので、目的に応じて臨機応変に変更する方が自然です。
ただ誰でも好き勝手にルールを変更できる状態は、ちょっと具合が悪いので、
ルールを変更する時の最低限のルールを予め決めておきます。
ルールを変更する時のルール
①今回はルールから外れますということを予め関係者に伝える(「計画的逸脱」といいます)
②計画的逸脱をしても問題ないことを証明しておく。
③計画的逸脱でうまくいった場合は、ルールそのものの変更を検討する。
※計画的逸脱は一時的な措置で1回限りです。
こうすることでルールを実態に合わせて、どんどん変えていくことができます。
時代や人が変わっているのに、ルールが変わっていない方が異常です。
ルールからの逸脱を認めずルールにこだわりすぎる人は、おそらくルールの本質的な意味を理解していない、あるいは新しいルールを作成したことがない人でしょう。
本日の問いかけ
ルールを守るだけの方が楽だと思っていませんか?
ルールに対して思考停止していませんか?
ルールは小さく立ち上げ、素早い改定で改善していきましょう。
※実務のヒント
新しいルールを作る際、完璧を求める人が多いです。
そんなことは不可能です。
ルールでカバーできていない点ばかりを見るのではなく、ルールでカバーできている点に目を向けてください。
8割方ルールでカバーできていれば、実行するメリットの方が大きいはずです。