赤痢菌による食中毒が発生しました。
東京都での発生は2000年に入って初めてとのこと
目次
赤痢菌の特徴
赤痢菌(グラム陰性・通性嫌気性)の特徴を簡単に解説します。
グラム陰性ということは、細胞壁がない、あるいは非常に薄いので、日光が当たるような過酷な外部環境では存在できず、動物の体内にいる。
過酷な環境に弱いので、次亜塩素酸ナトリウムやアルコールが有効で、75℃1分の加熱で死滅する。
体内にいるということは、十分な酸素はないから、酸素があってもなくても生きられる(=通性嫌気性と言います)
体内にいるから、糞便などで排出される。
丸暗記するより、細胞の構造などから展開すると、対応策を考えやすいですね。
ちなみに、病院で食中毒の疑いのある患者を診察した場合、医者は保健所に連絡する義務があると食品衛生法に定められています。
診察した医者も頻繁に出会う症状ではないと思いますが、ちゃんと見抜けるってさすがですね。