地方企業の人材不足は想像以上に深刻です。
募集しても応募が全く来ない、入社してもすぐ辞めるというのが日常茶飯事です。
限られた人数で業務をこなすには、効率よく仕事をするしかありません。
その手段の1つとして「標準化」はあるのですが、メンバーが標準化にあまり乗り気でないという声をよく聞きます。
結論から言うと、
標準化してもあなたの仕事はなくなりません。
標準化してもあなたの価値は下がりません。
標準化であなたの価値はむしろ上がります。
支援先の社長との会話



みんな自分の仕事がなくなると思うのか、詳細を話してくれないんです。。

ちなみに従業員には標準化に向けて、何かフォローはされましたか?


では、今からお伝えすることを試してみてはいかがでしょうか?
標準化を進める際のフォロー
① 評価方法を変更する
従業員は自分の担当業務を問題なくこなすことで100点をもらえると思っているかもしれません。
これからは、以下にようにしてみてください。
「自分の担当業務を問題なくこなしたら50点」
「部下、あるいはチームのメンバーが去年よりできる業務が増えたら50点」
両方クリアしたら100点です。
※従業員100名程度で、お互いが何の仕事をしているか理解している状況なら、複雑な人事評価制度を作る必要はありません。
② 社長が見ている世界を伝える
従業員は、標準化を進めるために、自分のノウハウを全てさらけ出すと、自分の価値や仕事がなくなると思っているかもしれません。
でも社長の目線でみると、まだまだ不十分なこと、これからやりたいことは山ほどあるはずです。
それを従業員に伝えて、安心させてあげてください。
③ 新しい仕事を与える
標準化が進んで少し余裕ができたら、特にベテラン従業員には、
やって欲しい仕事があると伝えてください。
そうすれば彼らの不安も軽減されますし、ベテラン従業員は辞める可能性が低いので、途中で辞められると困る時間のかかりそうな重要な仕事にはうってつけです。
加えて、新しい仕事を与えることで今までとは違った視点で物事を見ることができるようになり、良い変化が生まれる可能性が高いです。
大事にしていること
業務改善や標準化の対象は、仕組み・プロセスです。
ただその仕組み・プロセスを動かしているのは人です。
理屈だけでは人は動けません。
仕事は客観的データを基に進めるのが基本です。
一方、何かを変えようとする時は、そこに関わる人たちの気持ちを理解し、寄り添うことも大切です。