頭の回転は速い
勉強はできる
でも、何か普通の人と感覚が異なっていて、扱い方に困っている風景をたまに見かけます。
実は、こういう方は「知能指数が高い、いわゆるIQが高い」場合があります
今回は、自分の経験をもとに、世の中にはIQが高いために生きづらさを感じているマイノリティがいることをお伝えします
知能指数とは?
知能は以下のように定義されています
様々な状況や環境に合理的に対処していくための土台となる能力
この能力を知能検査で数値化したものを知能指数といい、知能のおおまかな判断基準とされると同時に、知的障害(知的能力障害)などの診断や支援に利用されています
知能指数100が基本になります
知能検査は様々な種類があります
知能指数は先天的に決まっており、成長しても変化しないと言われています
自己紹介
なぜ私がIQについて話しているのか?
それは私のIQが135〜150くらいだからです
小さいころから、生きづらさは感じていましたが、30歳半ばから、その生きづらさがより顕著になってきました
「自分は何者なのか?」
毎日探っている中で、たどり着いたのが「知能指数」でした
高IQの特徴
検索すれば、高IQの特徴はたくさん出てきます
一方、高IQにも色々な人がいるので、全ての特徴が全員に当てはまるわけではありません
ここでは、私が当事者として認知できている特徴、考え方のクセをあげてみます
人の気持ちを理解する
この能力は絶望的に低いです
相手を理解しようとしていないわけではなく、相手の感情を深く理解しようとしすぎて、分からなくなる感じです
学生の頃、
「作者はどんな気持ちでしょうか?」
「友達はどういう気持ちでしょうか?」
という質問に対して、
「作者に聞いたのか?」
「人の気持ちが分かる人間なんているのか?」
「自分がされて嫌なことだから、相手も嫌だというのは勝手な決めつけ」
「私の気持ちを全く理解できていないあなたが、なぜ人の気持ちを理解できないと私に言えるのか?」
といった感じで、先生とよく揉めていました
情緒的な思考
感情移入もほぼできません
スポーツやミュージシャンの熱狂的なファンの気持ちは全く理解できません
ニュースなどで「今回の台風で〇人の方が亡くなりました」と聞くと、
「毎日80人くらい自殺してるのに、その人たちと今回の台風で死んだ人は何か違うのか?」
「死んで可哀想な人と可哀想でない人がいるのか?」と不思議に思います
集団行動
集団行動を敢えて避けているわけではありません
むしろストレスなく、みんなと仲良くできることを望んでいます
一方、共感能力がないので、結果的に孤立していきます
また一人でいても、特に孤独感を感じることはありません
論理的な思考
情緒的な理解ができないので、全て論理的に解決しようとします
「なぜ高級でも希少でもないお菓子をもらって喜ぶのか?」
「喜んだふりをしているのか?」
といったことを感覚で理解できないので、背景にある理屈を考えて、自分の中でパターン化します
具体化抽象化
具体化抽象化といった言葉を知ったのは、35歳を過ぎてからです
小さい頃から興奮すると、話をどんどん膨らませたり、逆に身近なことに例えたりしていました
その際、説明を省略する(私は省略しているつもりはない)ので、周囲の人には、私の熱量が伝わらず、なんで盛り上がってないんだろう?と思っていました
記憶力
私は覚えることは比較的得意なタイプです
学生時代のテスト期間中など、感覚が研ぎ澄まされているときは、頭の中に本がありました
分からない言葉があると、頭の中から本を出してきて、その言葉を探す感覚です
今でも新しいことを覚えることは全く苦ではないですし、記憶力が悪くなったと感じることはありません
本音と建前
言葉は素直に文字通り受け止めます
相手の感情が分からないので、雰囲気から意味を汲むことはできません
言っていることと実際に思っていることが真逆なことがあると最近、知りました
高IQ者は千差万別
ここまで、私の特徴を書きましたが、知能指数が高い人でも、特徴は全く異なります
私の姉は天才的な数学の才能を持っていますが、記憶力は人並み以下です
また共感力も高く、常に色んな人と仲良く楽しんでいます
メンサに加入していたとき、他のメンサンとコミュニケーションしたり、オフ会に参加しましたが、みなさんそれぞれ特徴的でした
メンサについてコチラ↓
高IQの苦悩
小中学生の頃は、自分が普通だと思っていたので、他の生徒と同じように、授業中はよく先生の質問に答えていました
一方、学年が上がるにつれ、すぐに答えを言ってしまう私は先生からすると嫌な生徒らしく、手をあげても全く当ててもらえなくなりました
たまに勝手に答えをいうと
「みんな分かっていないんだから、黙ってなさい」
と怒られました
この頃から
「なぜできる人ができない人に気を遣わないといけないのか?」
「なぜ勉強ができる人は怒られて、できない人には優しいんだ?」
と毎日悶々としていました
社会に出てからも、このモヤモヤは続いていましたが、40歳過ぎた頃から、社会の仕組みがようやく分かり、うまく自分の中で処理できるようになりました。かなり遠回りしました
ちなみに、メディアに登場する高IQの人は、具体化抽象化能力・記憶力・コミュニケーション能力が全て整っている、奇跡のような人達です
環境も良かったと思いますが、こういう人は、高IQの中でも稀で、まさにgiftedと言われる人たちだと思います
「非常に難解な数学の公式を解いたりや難解なパズルを簡単に完成させてしまう」「同世代の子どもと比べて数多くの語彙を持ち、難…
高IQは脆弱
私は自律神経系が非常に弱く、頭痛、めまい、のぼせと共存しています
また過敏性腸症候群になったり、乗り物酔いもヒドいです
かかりつけの脳神経外科の先生からは、
「頭を使うな!何も考えるな!」とよく言われていました
高IQは遺伝
知能指数は遺伝の要素が大きいと言われます
私の両親は普通ですが、母の兄はIQ150です
昔は学校で知能検査があったので、あまりに高い人は学校に呼び出されていたそうです
ターニングポイント
40歳をむかえ、このまま生きるのはまずいと本気で思い、行政機関からの紹介で人生初の心理カウンセリングを受けました
ここで、心理教育プログラムと個別カウンセリングを受け、自分の思考の特徴を把握し、自分だけの対応方法を身につけることができました
「今まで辛かったでしょう」という言葉を人生で初めてかけてもらい、嬉しかったです
私が行っていたのは、ココです↓
Endo Counseling Room on Addiction Problems…
本日の問いかけ
「過ぎたるは及ばざるが如し」
本当に的を得た表現です
個人的には知能指数は上に振れても、下に振れても、ある種の発達障害だと思います
多様性が叫ばれている昨今、
たまには普段気にしていなかった人の話を聞いてみませんか?
新しい収穫があるかもしれませんよ!